2013年10月20日日曜日

崇礼門(南大門)焼失から今日までの(壮大なコントの)まとめ



★崇礼門(南大門)とは?

 ソウル市にある巨大な門で韓国の国宝第1号となっています。

(画像はソウルナビ

この国宝の数奇な運命を見ると韓国人の文化に対する考えが
よくわかります、では早速簡単にご紹介しましょう。


2008年2月10日放火事件により消失

毎日チクチク


ジャコプラン


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いきなりですが、5年前に放火で消失した所からスタートです。
放火事件の顛末や消化時の不備など、この火災には面白い
エピソードが山盛りですが今回は触れません。
全部紹介すると長編小説が書けるほどネタ満載ですから・・・


とりあえずこの後復元計画が策定されます。
200億ウォン以上の費用と5年の歳月という巨大プロジェクト。
さらに驚くべきは、伝統技術の復活を謳い復元作業者は衣装
道具も当時のままを再現という、職人にとってはこの上なく
迷惑で本質から外れた内容をさらっと決めてしまいました。

結果、職人は着た事もない衣装に使った事もない道具で四苦
八苦する事に・・・木を切るのもこんな感じです。

ジャコプラン

靴と手袋は当時の衣装じゃないように見受けられます。


まぁ復元作業は進んでいくわけですが、翌年(2009年)9月に
はこんな事が発覚しています。

国宝級木造文化財、99が火災保険にさえ入らず

地方自治体に管理が委任された木造文化財130のうち、99
(76%)が火災保険に加入していない事が判明した。
昨年2月火事で消失した崇礼門(スンレムン)の場合、火災前
年間8万5000ウォン(約6500円)の少額火災保険に加入さ
れていた。
そのため火事が起こったとき、受けることができる最大補償限
度額が9500万ウォンにすぎず、250億ウォンの復旧費用ほ
とんど全部が国庫で調達された。
中央日報2009年10月09日11時05分


それでも復元作業は進行するのですが、2012年1月にはこん
な問題が発覚しました。

人件費のため伝統技法が危機? 国宝修復のジレンマ

5日午後に立ち寄った国号1号崇礼門(スンレムン)の復旧工
事現場、年内に工事が完了する予定だが現場では石を叩く音
も木を削る音も聞こえなかった。

事情はこうだ。文化財庁は火魔の犠牲になった崇礼門を伝統
技法で復元している。
機械を動員すれば文化財工事と通常の建設現場に違い
く、昔の方式を使ってこそ伝統技能も伝えられるという理由だ
った。
ところが実際に実行段階で、現場の職人に支払う人件費
をつき木工工事が中断された。
伝統技法で工事がゆっくりと進められたため人件費が底
状況となったのだ。
中央日報2012年01月23日10時00分


衣装や道具まで当時を再現したら人手も時間もかかります。
それでも作業が進み、屋根の復元に取り掛かろうとした矢先2
012年5月には仕様変更せざるを得ない事態が発生します。

焼けた崇礼門、また火災に弱い設計に

国宝1号の崇礼門(南大門)復元工事が伝統技法に基づか
原形が損なわれ、火災が発生した場合は消火が難しいという
指摘が監査院から出てきた。

監査院が指摘した問題は、崇礼門復元設計で瓦と屋根骨格
間の空間を土ではなく石灰を使用して埋めたという点だ。
通風と空気の循環を妨げ木材を腐食させると指摘された。

雨が漏れたり瓦が落ちたりするのを防ぐため1960年以降
考案された方式だが、火災が発生すれば内部の火を消火しに
くくなるというのが監査院の説明だ。
これを受け監査院は伝統方式通りに「補土」を厚くするのが
と提示した。

また監査院は、伝統瓦ではなく工場で製作された瓦を使用した
点も問題視した。
文化財庁は、伝統瓦が古風でよいが品質が均一でないと
理由で文化財補修工事に伝統瓦より2倍ほど重い工を使
用してきた。
崇礼門屋根工事は6月に始まる。
中央日報2012年05月23日16時59分


何故今頃になってこういう問題が発覚するのか疑問です。
最初に計画内容をチェックしていればわかった問題ばかりです。
石灰使用はよく分かりませんが瓦はダメでしょう。
荷重に弱い古い木造建築に当時より倍以上重い瓦を使うとい
うのは強度的に危ない気がします。
逆に、見た目が同じだけど当時より軽いセラミックの瓦に替えた
話なら日本でよくありますが。


まだまだ終わりません、ここで驚くべき事実が判明します。

崇礼門、竣工を急がずしっかりと復元を

国宝1号である崇礼門(スンレムン、南大門)の復元方式が伝
統技法とは大きな違いがあるという国政監査資料が出された。

当初韓国政府は2008年に火災で焼失した崇礼門を伝統
法を使って復元すると約束した。
だが、現実には到底できる状態ではなかったことがわかった。
にかわは伝統技法での復元を試みたが失敗し日本産を使
た。丹青作業に使われた顔料は10種類のうち9種類が日本
産だ。
韓国産製品だけでは初めから復元不可能だったことになる。

過度に短い工事期間も問題と指摘された。
外国の場合単一建物の復元工事でも10年ほどがかかるが、
崇礼門は資料収集に左右の城郭復元まで含めて期がた
た5年だったという点がしばしば非難された。
一部では「大統領の任期中に工事を終わらせるため工期短縮
にばかり気を使ってきた」という主張までしている。

このような議論の末に崇礼門は12月に復元を終え竣工予定
だ、必要ならば竣工を先送りしてでもしっかりと復元しなければ
ならない。
ソウルの正門である崇礼門復元工事は過去の栄華を見せる
歴史的な建築物の再現を超え現代韓国の文化水準を見せる
ものさしであるためだ。
中央日報2012年10月07日12時14分


職人に衣装や道具を強制しておきながら、一番肝心な装飾部
を担う〝にかわ〟〝顔料〟も復元できてませんでした。
つまり、当時の作業着で作った同じような構造の建物というだ
けで、修復ではなく全くの別物です
確かに〝現代韓国の文化水準を見せるものさし〟ですね。


何故かそこを変だと思わない韓国人、記念コインまで作ってし
まいました。

崇礼門の復旧記念コイン


11日午前、ソウル中区(チュング)の韓国銀行貨幣博物館で
モデルが“崇礼門(スンネムン)復旧記念コイン”を初公開した。
韓国造幣公社はこの日お目見えした額面金額5万ウォンの記
念コイン3万枚について、25日まで農協・ウリィ銀行窓口とイ
ンターネットホームページを通じて予約を受け付ける。
販売価格は5万7000ウォン(約5027円)。
中央日報2013年03月12日12時04分



そして今年5月4日復旧が完了しました


ジャコプラン

歴史と文化を生き返らせた崇礼門の復旧

2008年2月の放火で焼失した崇礼門(スンネムン)が、5年3
カ月の復旧工事を終わらせて4日に復旧記念式を行う。
崇礼門の復旧には、276億7000万ウォン(約24億460
円)の予算をかけて延べ3万5000人余りが参加した
最大規模の文化財復旧事業という事実をこえた象徴性がある。

それは火災損傷の回復水準ではなく、朝鮮初期の創建当時の
姿を取り戻すという歴史性回復の過程という意味がある。
重要無形文化財保有者をはじめとする伝統職人が参加して、
まざまな調査・研究を通じての徹底した考証により、原形
最大限に生かしたという点で意義深い。

その過程は、そのまま韓国文化の大切な経験としった。
火災という不幸をかえって韓国文化の水準を一段階高めると
いう、“禍を転じて福となす”のきっかけに発展させたのだ。
急がず落ち着いてことを進めた結果でもある。
中央日報2013年05月01日11時07分


技術的には復元に失敗しているのですが、なかった事にして
ここまで自画自賛できるというのはある意味すごいです。
お気づきとは思いますが、ここまでの記事引用は全て中央日
報、つまり同じ新聞社の報道を並べても主張が一貫していな
いのがいかにも韓国らしいです。



でもね・・・実はここからが本題です

5カ月ではがれた崇礼門の垂木の丹青

修復された崇礼門の垂木の一部の丹青(タンチョン、韓国独特
の色彩装飾)がはがれて見苦しい姿を現した。
韓国文化財庁によれば、丹青がはがれる現象は5、6月から
見つかりこれまでに約20カ所で発見されたという。
5月4日に5年3カ月間の復旧工事を終えて盛大な復旧記念式
を行ってからわずか5カ月しか経っていないという点で驚くべき
ことだ。

崇礼門の丹青工事を担当したホン・チャンウォン丹青長は8日、
現場説明会で「伝統の顔料とニカワを使ったところ発生したも
のと思われる」と丹青がはがれた原因を推測した。
検証が完全ではない状態で伝統技術を考証し活用する過
で問題が生じたということだ。 
中央日報2013年10月10日15時08分


5年以上の歳月をかけて修復工事をしたら、わずか5ヶ月でも
うダメになったという事です。
しかも実は復元完了時点で既に剥がれ始めていたらしいです。

国宝1号を焼失し復元もまともにできない大韓民国

崇礼門北西側の門楼1階の垂木にあるレンゲ紋の丹青が古
寺の丹青のように崩れた、花の部分がはがれている。
「大韓民国国宝1号」である崇礼門(スンレムン、南大門)
丹青が復元されてから5カ月で異常が表われ、その状態は悪
化していきつつある。

1階と2階の楼閣全体で100カ所を超えるひびや剥離剥落、
変色現象が見つかった、亀裂と剥離をひとつひとつ数えれば
数千カ所に達する。

現場調査の結果、専門家らは「顔料の接着剤であるにかわを
しっかりと使わなかかったため」「丹青職人が丹青顔料をにか
わに溶く時に濃調節に失敗したとみられる」と話した。
「レンゲ紋だけでなく地と下塗りの全てが問題」とも指摘した。

これに対し丹青作業の責任を負った重要無形文化財第48号
の丹青職人ホン・チャンウォン氏は、「私はにかわ専門家では
ないが指定品を文化財庁に報告された方法で使った」と釈明。
彼は「伝統顔料とにかわを使って起きたものとみられる。鮮明
にするため貝の粉で作った白い胡粉を上塗りしその上に
の顔料を塗ってみたら重さが増し剥落現象が起きたとみら
れる」と説明した。
中央日報2013年10月20日13時24分


事前に検証してなかったのかな。


非常に長くなりましたがいかがでしょうか?
ポイントだけでかなり端折ったので、興味のある方は調べて見
てください・・・いくら時間があっても足りないですけど。

韓国人の文化感がよくわかる事例だと思います。


そうそう、最後にオチをつけておきます。
途中で保険の話が出てきてましたが、どうなっているのかです。

南大門、復旧から5カ月過ぎても火災保険に未加入

今年5月に完成したばかりの崇礼門(南大門)が、完成から5
カ月が過ぎた今も火災保険に入っていないことが分かった。

与党セヌリ党の徐相箕(ソ・サンギ)議員は15日、「国宝第1号
の崇礼門は今も火災保険に加入していない」「国宝や宝物とし
て指定された木造文化財167件のうち火災保険に加入してい
ないのは国宝13点、宝物70点の計83点に上る」と指摘した。

これに対し、文化財庁のユン・スンホ報道官は「当初から崇礼
門の管理予算に(火災保険は)含まれていなかったため、
年7~8月ごろに予算を確保し今月1日付で火災保険に加入
しようとしたが資金が足りず未加入の状態だ」と説明した。
朝鮮日報2013/10/16 10:58


もうここまでくるとコントとしか思えません。


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